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ダウン製品はダウン、フェザー、ファイバー、きょう雑物などさまざまな要素により構成されています。ダウン製品の品質はダウンとフェザー自体の品質や充填率だけでなく、その他の構成要素によっても左右されます。
水鳥の胸部に密生するふわふわとした柔らかい羽枝で核を中心に放射状に伸びており、ダウンボールと呼ばれます。水鳥の飼育期間、産地、飼育地、水鳥の種類などによって品質に違いがあります。中央の核が大きくダウンボールが大きいものほど良質のダウンといわれています。
元羽軸、幹羽軸、薄い扇型の羽枝から構成され、2cm~14cmまで大きさが様々です。繊維製品には約6cm以下のスモールフェザー(Small Feather)が使用されます。6cm以上のラージフェザー(Large Feather)はソファ-の充填材や枕、フェザーベッドなど一定以上の重さがかかる製品やバトミントンのシャトル、アクセサリーなど様々な用途に使われます。
ダウンやフェザーの羽軸から分離した羽枝です。密集した羽枝の間の空気層によって保温効果を発する羽毛の特性上、1本の状態で完全に分離しているファイバーには保温効果はありません。
表皮や砂、粉じんなど飼育や採取の際に発生して羽毛に混じった異物の総称です。一般的にダウンの寝具に発生する粉飛び現象はきょう雑物に含まれる粉じんが飛ぶものと考えられます。
飼育、採取、運送、加工の段階で引裂きや粉砕などによって損傷したフェザーのことです。損傷した部分が衣類に損傷を与えることがあるので、これを最小化するためには専門のダウン加工企業による適切な加工と分類が必要です。
ガチョウやアヒルのような水鳥類ではなく、にわとり、七面鳥、ダチョウなどの陸鳥から採取した羽毛の総称です。水分と結合すると酸化・腐敗して保温性がなくなるので繊維製品には使用されません。
製品に複数回使用された羽毛が含まれる場合は再生羽毛と呼ばれます。再生羽毛は使用過程で摩耗し、または何度も洗浄されることで品質が元の品質よりも低下してしまうため、二次利用に使用できる一定基準の品質を確保するため、収集・スクリーニング工程が非常に重要なものになります。適切な工程を経ていない再生羽毛には大量のファイバーや損傷フェザーが生じるため、かさ高性が落ちて、保温効果が低下し、商品価値が大幅に低下してしまいます。コストを削減するため、一部の企業が再生羽毛を通常の羽毛に混入して使用することがあるため、消費者は特に注意が必要です。